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IOSTネットワークには、トランザクションの実行や分散型アプリケーション(DApps)の開発をサポートするために、独自のリソース管理システムを採用しています。
このシステムの中核を成すのが「iGAS」と「iRAM」です。
この記事では、iGASとiRAMが何であるか、そしてそれらがIOSTのネットワークにおいてどのように機能するかを、初心者の方にもわかりやすく解説します。
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前提
IOSTネットワーク上でトランザクションを実行する際に必要なリソースは3つあります。
- NET(帯域幅)
- CPU(計算能力)
- RAM(メモリ)
これら3つのリソースの合計を「システムリソース」と呼び、計算式で表すと以下の通りになります。

iGASとは

iGASとは、IOSTネットワーク上でトランザクションを実行するための「ガス(手数料)」のこと。
IOSTネットワーク上でトランザクションの処理に必要なネットワークリソース(NET)や計算リソース(CPU)を利用するには、トランザクションを送信する際に一定の手数料を支払う必要があります。
iGASはその手数料のことで、計算式で表すと以下の通りです。

iGASの補充
iGASはIOSTをステーク(預け入れ)することで補充できます。
ステークした数量に比例して、補充されるiGASの量も増えます(1IOSTあたり、1日に100,000のiGASが補充される)。
ステーク可能なIOSTの枚数に制限はありませんが、iGASの最大補充量はステークしたIOSTの30万倍(3日分)です。

例えば、100IOSTをステークすると、3日間で3,000万のiGASが補充されるようになります。
iGASが3,000万貯まると、それ以上はいくら時間が経っても補充されません。
iGASの消費
トランザクションを処理する際に、 手数料としてiGASが消費されます。
トランザクションの複雑さやサイズに応じて、消費されるiGASの量は異なります。

iGASが足りない場合は、トランザクションが遅延、もしくは実行されない可能性があるため、注意が必要です。
iGASの返却
不要になったiGASを返却し、IOSTを回収することができます。
iRAMとは

iRAMとは、IOSTネットワーク上でのトランザクションを処理する際に、データを一時的に保存するための「メモリスペース」のこと。
IOSTネットワーク上でトランザクションを処理するには、メモリリソースが必要であり、それを確保するためにiRAMが使われます。
計算式は以下の通りです。

iRAMには以下の特徴があります。
- 有限であり、全てのユーザーが共有して使用する
- トークンの価格決定プロトコルであるBancor Protocolを活用して作られたもので、各iRAMはそれぞれ一度しか取引できない

難しー!
そのため、まずは一番初めの「iRAMはトランザクション処理に必要なメモリスペースだ!」と覚えていただければ問題ないと思います。
iRAMの購入
iRAMはIOSTを使用して購入することができます。
購入には2%の手数料が必要で、この回収された手数料は焼却(バーン)されます。

iGASとは異なり、iRAMは自動で補充されません。
もし、メモリ容量が不足した場合は、追加で購入しましょう。
iRAMの売却
不要になったiRAMは売却し、IOSTを回収することができます。
売却には2%の手数料が必要で、この回収された手数料は焼却(バーン)されます。
具体的なiGASの補充、iRAMの購入方法
「iWallet Pro」を使用したiGASの補充方法や、iRAMの購入方法は以下の記事で解説していますので参考にしてください。